ダイエット食品のこんな場合
正しい食事療法を用いて、時間をかけてじっくりと減量し、減らした体重を維持することこそ、かけがえのない健康のためにもっとも大切なことだという認識が必要である。
正しい食事療法を実践するための第一のステップは、摂取エネルギー量を決めることである。
すでに述べたとおり、肥満解消には摂取するエネルギーを消費するエネルギーより低くすることが不可欠であり、確実に脂肪を減らすように摂取子不ルギー量を設定することが、食事療法の基本である。
摂取エネルギー量の設定に際しては、日常生活におけるエネルギー所要量と減らす脂肪の量を考える。
たとえば肥満度が20%を超える50代の男性が、肥満度10%以内にすることを目標として10キロの脂肪を減らすとしよう。
減量ペースは月0.5〜1キロの範囲内が望ましいので、これを実行するには1年近くの月日を要する。
月に1キロの脂肪を減らすには、摂取エネルギーが消費エネルギーよりも月単位で7200キロカロリー下回ればよい。
脂肪組織1キロは7200キロカロリーの熱量なので、その分が消費されるようにするのである。
一か月を30日とすると、一日あたり約300キロカロリーのマイナスを生じさせる必要がある。
一日のエネルギー所要量については、50代で事務職、身長が170センチの男性なら2100キロカロリーが標準である。
したがって、2100キロカロリーから300キロカロリーを差し引き、一日1800キロカロリーの食事療法が適当であることがわかる。
一方、同じようなケースでも、本人が50歳代の女性で身長が155センチという場合には、エネルギー所要量は1700キロカロリーが標準であり、1400キロカロリーに食事量を設定することになる。
このように、エネルギー所要量は性別、身長だけでも異なり、さらに年齢、運動量による違いがある。
ただし、運動量の差異に応じて生活活動強度を「軽い」から「重い」まで4段階に分類する方法があるものの、現代日本人は「軽い」に相当する人が多い。
事務職、技術者、幼児のいない専業主婦などは「軽い」に分類される。
一日の内8時間の睡眠をとり、12時間は座っていて、立っているのは3時間、歩いているのは1時間というのが、平均的な日本人の生活活動であり、この強度は「軽い」にあたるのである。
また、家庭で食事療法を実践するのであれば、肥満度に応じた食事量を参考にしてもいいだろう。
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